これは撮影場所の左手にあるまるかつ水産でご馳走の海産物を物色しにいった時に撮影した2022年5月の函館山です。
綺麗でしょ。
私は、まごうことなき道聞かれ顔です。
函館市という土地柄、観光客に話しかけられやすいので、認知バイアスなのではと言われてしまいそうですが、どうやらそうではないようです。
道を聞かれやすい立場としての体験談をお話しします。
目次
- 道を聞く人はまっすぐこちらに歩いてくる
- 外国人にも道を聞かれる
- 観光先で道を聞かれる
- レストランでも話しかけられる
- そういうわけで、道聞かれ顔がいるのは本当
- あのおじいさまはお元気でおいでかしら
- 道聞かれ顔になりたい人はおそらくあまりいないと思う
- 手短に話す
- 外国人にはオーバーリアクションで
- 遠回りでもわかりやすい道を
- 目的地を知らない場合ははっきり伝える
- 日頃からキョロキョロしてみる
- 余談 道聞かれ顔はどんなにコソコソしても聞かれる
- 余談その2 道聞かれ顔は道を聞かれて不快にならないの?
道を聞く人はまっすぐこちらに歩いてくる
私が感じたのは、道を聞いてくる人はいくら私と視線が合っていなくても、ターゲットと認識するとある程度離れていても、まっすぐにこちらに歩いてきて道を尋ねてきます。
選ばれている要素は、人相だと思います。
当時の会社の同僚に何名か質問しましたが、彼ら彼女らは私ほど頻繁に道を聞かれたことがないとのことでした。
彼らから言わせてみると、私の印象は
「わからないことでも邪険にはしなさそう」
「堂々としてる」
「オーラ(?)が出ている」
とのことでした。
他には、
「下を向いて歩いていない」
「まっすぐ前を見て歩いている」
のが、話しかけられやすい要因ではないかとのことでした。
会社の100メートル先に交番があるんですけどね…。
外国人にも道を聞かれる
私は外国語の心得はありませんが、外国人にも道を聞かれます。
聞かれるのは大体、五稜郭公園などの有名な観光地ばかりです。
彼らはスマホの地図アプリなどを指して尋ねてきます。
そういう時はオーバーリアクションで
「電車に乗って!あっちに行けばOK!」
と大振りに指を差してあげると、多くの場合は理解してくれます。
これは函館だけではなく、東京でフジテレビに行こうとしていた韓国人の女の子グループにも同じように聞かれて教えてあげたので、外国語が話せるかどうかはさほど重要ではありません。
観光先で道を聞かれる
とあるデパートに入ろうとした時、老紳士に
「市役所はどこですか?」
と尋ねられました。
しかし、土地勘のない私は
「この土地の者ではないんです、すみません」
と丁重にお断りしました。
外出先でも話しかけられると言うことは、やはり話しかけられやすい人相なのかもしれません。
レストランでも話しかけられる
近くにあるホテルランチが安いので、頻繁に利用していた時期がありました。
ある時、景色が一望できる窓側のカウンター席についていた時、隣に老紳士がお掛けになり
「函館の珍味は何ですか?」
と私に尋ねてこられました。
私はこの時不勉強だったもので、珍味=酒のおつまみと勘違いしてしまい、イカの干物などをお勧めしました。
おそらくおじいさまは既にそのことに気づかれ、若者の間ではどんなものが好まれて食べられているのか、
私が何故このレストランを利用したのか、
おじいさまが海外での協力活動を終えられ、観光で函館においでになったこと、
色々と会話が弾みました。
そのうち、おじいさまが先に食事を終えられ、ご挨拶をして先に席を立たれました。
私はしばらくしてから遅れて食べ終え、席を立ってお会計に向かったところ
「お隣だったお客様が支払っていかれましたので、お代は結構です」
と言われたのです。
私は最初、レジ係の方の仰る意味がわからず
「お会計をしたいのですが…」
ともう一度尋ねました。
レジ係の方はまた
「お題はいただきましたので結構です」
と仰いました。
お会計をする必要のなくなった私は、内容が理解できず、戸惑いながら、
でも先程のおじいさまがお代を立て替えてくださったことにお礼も申し上げられないまま、レストランを後にしました。
その時のおじいさまは、大正生まれのもうすぐ90歳近いと仰っておりました。
しかし、見た目の若さと溌剌さににわかに信じ難く、私は
「このおじいさまは本当は50〜60歳代なのに、私はご冗談を吹き込まれているのではないか…」
と、終始疑っていたものです。
(おじいさま、本当にごめんなさい…笑)
そう感じた理由として、
亡くなった私の祖父が大正生まれなので、存命な場合は80〜90歳くらいなのです。
私の祖父は70歳代でもおじいさん然としておりましたから、出会ったおじいさまは80歳代にも70歳代にも到底見えなかったのです。
色々受け入れがたい出来事がありながらも、おじいさまは私とお話しして、少しでも楽しんでいただけたのだろうかと、
5年以上経った今でも繰り返し思い出すのです。
そういうわけで、道聞かれ顔がいるのは本当
道聞かれ顔の私は、以上の理由から
「また道を聞かれるんだろうなぁ」
というある意味あきらめというか(笑)、けじめみたいなものが出来ているため、話し方に気をつけなければとか、手短にだけど簡潔に伝わるよう心がけなければと思っています。
そういった決心が、道聞かれ顔の人相から溢れ出ているのかもしれません。
ですからどうぞ、道を聞く立場の方がこのブログ記事を読んでいらっしゃったら、もじもじせずはっきり尋ねてください。
私も極力わかりやすくなるよう努力いたします。(笑)
あのおじいさまはお元気でおいでかしら
私がおじいさまに出会ったのは、函館駅近くにあるホテルのレストランです。
いっぱいありますが名前は伏せますね。
道聞かれ顔になりたい人はおそらくあまりいないと思う
何故なら、
「知らない場所を尋ねられたらお互いに困ってしまいそう」
「うまく説明できる自信がない」
「話しかけられるということ自体に慣れてない」
など、消極的な意見が多いと思うからです。
それでも道聞かれ顔になりたい、もしくは顔だけじゃないにしろ道を聞かれる人になりたいと思っている方に向けて、私の心がけをご紹介します。
手短に話す
私の性格上、話の長い人が嫌いです。
話の長い人が嫌いだからこそ、反面教師にして簡潔に話すよう日ごろから心がけています。
特に観光客の場合、スケジュールを組んでいたり、行き先で時間指定予約をしているケースが少なくありません。
そんな時に悠長に長話をしている余裕などないのです。
また、話が長くなるほど情報量が増えて覚えづらくなります。
観光客の方が、道がわからなくて焦っている、また辿り着けるのかわからず不安がっている場合、一度にたくさんの事は覚え切れないでしょう。
そうなると、手短に済ませる重要性は尚更高まるのです。
函館市の場合、主要な観光地は東西に分かれているため、まずは東西どちらの方角かを教えます。
そして最寄りの停留所を教える、または目印になる大きな建物や目立つ看板を教える、
後は停留所に着いてもわからなかったら、最寄りの交番やその辺の人にお聞きするようお伝えします。
函館は、地理の特性上案内しやすいと言う利点があるかもしれません。
外国人にはオーバーリアクションで
私の経験上、外国語を話せるかどうかはさほど重要ではありません。
なぜならここは日本なので、日本人は日本語で案内して当たり前だからです。
例えば、自分自身が海外に行ったとしましょう。
そうすると、現地の言語で質問した方が相手への礼儀だと考える方が多いでしょう。
しかし、道案内する私は日本人で日本に住んでいるので、相手の言葉の意味を汲んでやれなくても何ら失礼ではないのです。
「郷に入りては郷に従え」と言う言葉があるように、本来なら相手の方が日本語で道を尋ねてくるべきなのです。
日本人は心の優しい人が多いので、何とか英語などで返してあげなければ、と負担に感じる方もいるでしょうが、道聞かれ顔の私の見解として
「日本語で話していい」
と念押ししておきます。
日本語以外の言語を使われる方へ説明する時のポイントは、
「行き先の名前を連呼する」
「方角をはっきり指差す」
「乗り物がどの方角に行くか示す」
これくらいで大概は伝わります。
伝え方は、
「五稜郭?五稜郭公園に行きたいの?あっち!あっちにある!五稜郭公園あっち!(指差す)電車乗る!この電車!(指差す)あっち行く!(指差す)」
でほとんど伝わります。(笑)
固有名詞を連呼するのは重要です。
電車の音声アナウンスで、同じ発音の停留所名が流れた場合、同じ発音に気づいて降車してもらえます。
道聞かれ顔の道案内なんて、この程度の事しかしていません。(笑)
遠回りでもわかりやすい道を
人に道を尋ねるほどですから、住宅街や入り組んだ道は避け、大通り沿いに道案内します。
土地勘のある方は、そもそも道を尋ねては来られません。
目的地へ少し離れている場合は、
「遠回りなんですけど、わかりやすいよう大通り沿いに案内しますね」
と前置きすることもあります。
目的地を知らない場合ははっきり伝える
これが重要です。
知ったかぶりは厳禁です。
案内する手前、迷子になってロスする時間を考慮してあげましょう。
「目的地は知らないんです、ごめんなさい」
「でも、ここにある何々と言う場所はよく通る道なので、そこまでなら案内できますがどうしますか?」
と、代替手段を提案してみることもあります。
「近くまで行ったらまた別の人に聞いてみたらどうですか?」
と言う提案も有効です。
日頃からキョロキョロしてみる
聞くとなんだか不審者みたいですが、考えてみてください。
その辺にいる人を見て、必ずしも全員不審者に見えるでしょうか?
「あの人、何か建物を探しているなぁ」
とか、
「あの人は待ち合わせして人探しをしているんだろう」
など、
気に留める必要のないキョロキョロした人は身に覚えがあるはずです。
道を聞かれるには、自分自身がその土地に関心を持つようになることです。
生け垣が綺麗だなとか、曲がり角にこんなお店があるなぁとか、このオブジェは待ち合わせに便利そうだなとか、この通りからはあの看板まで見通せるんだなとか、
「気にしてみる」ことが道案内の第一歩です。
余談 道聞かれ顔はどんなにコソコソしても聞かれる
目つきとか目線とか、歩き方とかいろいろ試しましたが聞かれました。
私は普段から速歩きなので、足が速ければ話しかけられないとか、そんなことはないようです。
聞かれないのは無理みたいです。
余談その2 道聞かれ顔は道を聞かれて不快にならないの?
不快になるもしくは鬱陶しいという考えの方がいることに驚いたほどです。
困っている方の手助けをすることに何ら消極的な感情を抱くことはありません。
用事で急いでいる場合はきちんとお断りするまでです。
むしろ、見ず知らずの私に道を尋ねてくださる勇気が本当に嬉しいと思います。
そのためには困っている方のために親身になってあげたいです。